🗼🚅東京の研究会に行ってきました🗼🚅

こんにちは。名古屋市熱田区、白鳥皮フ科クリニック院長の林です。
9/16に皮膚科医や小児科医が集まる研究会に行ってきました。

そこで得た最近の知見をご紹介します。

1.妊娠中、授乳中のアレルゲン除去はアトピー性皮膚炎の予防にはならない。
兄弟が食物アレルギーを持っていると、次の子を妊娠した時お母さんが
「兄弟が卵アレルギーなので妊娠授乳期に私は卵を食べないほうがいいですか?」
という質問を受けます。しかしこの研究結果から食事制限は不要ということですね。

2.離乳食の開始が遅いほどアトピー性皮膚炎や喘息になる人は増える。
離乳食を開始を遅くしてもアレルギー予防にはならないようです。

3.湿疹がひどいと食物アレルギーになりやすい。
料理中に空気中に浮遊した食物(抗原)がガサガサした皮膚に付着することで感作され(経皮感作)食物アレルギーになります。これがつるつる肌ですと、抗原に反応しない体が作られていきます(免疫寛容)。
以前、ゆうかのお茶石鹸という加水分解小麦を配合してもっちりした泡をつくる石鹸が売られていました。それを使っていた人が小麦のアレルギーを発症したことから、皮膚がアレルギー物質の侵入経路となりうるということが分かりました。
私がココナッツオイルのボディクリームやローションなど、食べ物の成分の入った化粧品類を肌に塗ることはやめたほうがいいと普段から指導していますが、それは食物アレルギー予防ためです。

4.保湿剤は1日一回塗るより、一日二回塗るほうがアレルギー予防になる。

5.部屋の湿度があったほうが角質水分量が増え皮膚炎によい。
経皮感作を避けるためにも、湿疹をしっかり薬で治して、保湿剤でつるつるした状態のいい肌を保つことが重要です。

今から二十年前、私が名古屋大学皮膚科でアトピーの基幹病院であった精霊病院で部長をしていた時から、アトピー性皮膚炎の患者さんには、早く湿疹を直してヒルドイドなどの保湿剤をしっかりぬることを先駆けて推奨してきました。最近は両親がアトピー性皮膚炎であるなどのリスクのある乳児に保湿剤をしっかり塗ることで発症を予防していこうという流れになってきています。一生懸命指導してきた保湿剤の重要性が認められて、うれしく思っています。

アトピー性皮膚炎についてはこちらもご覧ください

アトピー性皮膚炎の注射デュピクセントはこちらをご覧ください。