多発性円形脱毛症とオルミエントについて

円形脱毛が多発してきた場合、くっつきあって全頭脱毛になる事があります。自分の免疫が異常を起こし毛を攻撃して起こると考えられています。
リウマチ、膠原病、アトピーが合併している事が多いです。効果がある順は1番にオルミエント(15歳以上)とリットフーロ(12歳以上)の飲み薬です。2番にステロイドパルス療法です。その他、光線療法、外用療法などがあります。
今回はオルミエントについて解説します。
オルミエントが処方できる条件は15歳以上で50%以上の脱毛が認められ、円形脱毛の部分が過去6ヶ月以内に自然発毛のない人が条件となります。
効果は、36週間後に判定して、最初がほぼ生えていない人が生えそろう確率20%、半分毛がある人で約50%です。円形脱毛の期間が4年以内の人は40%、4年以上の人は約25%です。このことから抜けている面積が多い人は効果が乏しいので、早期治療が望ましいことがわかります。

問題点としては値段が高いため、所得によって負担額が違いますが、平均初年度で少なくとも28万5千円ほどかかります。
また、36週間(約9ヶ月)内服してから、効果判定のためなので継続的に内服する必要があります。
治療を受けるにあたって、胸のレントゲン、採血などの検査があるので大きい病院に紹介する必要があり、開始まで時間を要します。リンヴォックは現在治験中なので将来的には円形脱毛の治療薬のラインナップは3つ(オルミエント、リットフーロ、リンヴォック)のになると思われます。
円形脱毛とアトピー性皮膚炎が合併している人は、オルミエントとリンヴォックが良いと思われます。リットフーロは12歳より適応があるため、12~14歳の人はリットフーロで治療するのがよいと考えます。