🏥デュピクセント研究会19.10.27~part2~

名古屋市熱田区にあります白鳥皮フ科クリニック、院長の林です。

前回に引き続きアトピーのお話です。本題のデュピクセントについて、今回わかったことです。

⓵ デュピクセントにより皮膚感染症のリスクは減る。例えばヘルペスなど、これはデュピクセントがバリアを改善させるためです。

➁ 副作用の結膜炎はなぜ起こるのか?デュピクセントが目を守るバリアのムチンを減らしてしまう作用があるために眼が乾いてしまう。だいたいはステロイド点眼、タクロリムス点眼でよい。人工涙液点眼(たとえばソフトサンティア)で予防も可能ではないか。

⓷ デュピクセントは痒みの神経に直接作用して止めている。

⓸ デュピクセントは使ってるうちに10%ぐらい抗体ができ、効かなくなる人が出る。

そうなると、デュピクセントは元を断つ薬なだけに、なるべく抗体をつくらせない投与方法を考える必要があります。

また、デュピクセントを投与したりやめたりをあまり繰り返すと抗体を作りやすいこともわかりました。

血液中からデュピクセントの濃度を0にする事を繰り返すことがいけないとなるとどのような投与法がよいのか?
使う必要があるならずっと使った方がいいという事になります。

また、0にならないようにするにはには、どれくらいの投与期間がいいのか?
まず2週間に1回打つのですが、調子がよければ、3週間に1回、4週間に1回までは大丈夫。2ヶ月空けてしまうと0になるので、それを繰り返さないほうがよいと思われます。
まず2週間に一回4ヶ月投与して無効なら、その人たちは止めます。効果がある人はその後ずっと投与して、6ヶ月以上いい状態が保てたら止めることも考えます。
打ったり止めたりは、あまりよくない投与法と思われます。

これからの課題は、デュピクセントの長期調査で思わぬ副作用がでないか?よくなってやめた場合、どれくらいの再発率、期間で、またもどってしまう人がでるのか?
まだまだ新しい治療なので、手探り感がありますね。

今後のアトピーの展望は、AI、遺伝子治療、デュピクセントで、次の子どもたちの世代には、様変わりしているかもしれませんね。デュピクセントの特許が切れるのが15~20年、安い注射となり、遺伝子治療でフィラグリン遺伝子の改善。写真室に入ってAIによりアトピーを診断、注射の効果判定もAIが行い、2週間に一度の治療でほとんどのアトピーは改善。こんな未来があるのかもしれません。

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