🏥デュピクセント研究会19.10.27~part1~アトピーの原因について

名古屋市熱田区にあります白鳥皮フ科クリニック院長の林です。

デュピクセントが発売されて1年半となりました。私がアトピーを診察を診察し始めたころは、アトピーは漠然とした病気のイメージでした。わからないからこそ色々な事が言われたり、民間療法をやって悪くなったり、それを1個1個実験して、証明して、みんな解明に向けて頑張ってきました。

今回、生物学的製剤のデュピクセントが効くという事がわかり病態の解明が急速に進んだ印象です。分子レベルでアトピーの本態の解明にせまる1年半だったと思います。

アトピーの本質とは下記のサイクルの悪循環である。

バリアの異常とはフィラグリンの異常(皮膚の一番上層にあるレンガみたいなもの)がうまく作れない。アトピーの25%は産まれつきの遺伝子の異常で作る能力が減り(3%は極端に作る能力が低い)、あと75%はアレルギー物質の反復刺激によってでる生理活性物質(IL-4・IL-13)がバリアを破壊していることがわかってきました。治療はこのサイクルに対して良いことをしてあげればよいということがわかります。

バリアを守るには片親がアトピーで遺伝的素因がある子は、早い時期から常に保湿剤を塗った方がいいし、アレルゲン検査で、スギ、ダニが過敏になっていれば、空気清浄機を置くとか、掃除をするとか、舌下免疫療法をやったほうがいいし、デュピクセントは分子レベルで元を断つのが良いことだし、痒みや炎症に対しては光線療法、ステロイドの外用、プロトピック外用、かゆみ止め内服することは有効と思われます。

 

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